【これで完璧!】ご祝儀袋のお札の入れ方・包み方マナー完全ガイド!
結婚式や披露宴に招待されたとき、まず悩むのが「ご祝儀」ですよね。特に、ご祝儀袋へのお札の入れ方や包み方、渡し方には、実は知っておきたい大切なマナーがたくさんあります。
「これで合ってるかな?」「失礼にならないかな?」と不安なあなたも大丈夫!この記事を読めば、ご祝儀に関するあらゆる疑問がスッキリ解決し、スマートに当日を迎えられるようになりますよ。
ご祝儀袋、どう選ぶ?基本的な知識からスタート!
ご祝儀袋にも様々な種類があるのをご存知ですか?まずは、ご祝儀袋を選ぶ際の基本から見ていきましょう。
1. 金額とデザインのバランスが大切!
ご祝儀袋は、中に入れる金額に見合ったデザインを選ぶのがマナーです。
1万円〜3万円程度: 水引が印刷されたシンプルなデザインや、水引が結び切りで本数が5本、7本程度のものが適しています。
3万円〜5万円程度: 少し豪華な水引や、和紙の素材感があるものを選ぶと良いでしょう。水引の本数も7本、9本など、少し増えるものも多いです。
5万円以上: 豪華な装飾が施されたものや、鶴や亀など縁起の良いモチーフがあしらわれた、格式の高いデザインを選びましょう。
あまりに豪華すぎるご祝儀袋に少額のお金を入れたり、逆にごくシンプルなご祝儀袋に高額のお金を入れるのは、相手に違和感を与えてしまう可能性があります。
2. 「結び切り」と「あわじ結び」を忘れずに!
ご祝儀袋の水引は「結び切り」か「あわじ結び」を選びましょう。これらは、一度結んだらほどけないことから、「結婚が一度きりであってほしい」という願いが込められています。
蝶結びは「何度でも結び直せる」という意味合いがあるため、出産祝いなど、何度あっても嬉しいお祝い事に使われます。結婚祝いには不適切なので注意しましょう。
ご祝儀に入れるお札の準備:新札がマナー!
ご祝儀に入れるお札は、必ず「新札(ピン札)」を用意しましょう。
なぜ新札?
「この日のために準備しました」という気持ちを表すためです。しわや折り目のあるお札は、急いで準備したような印象を与えてしまう可能性があります。
どこで手に入れる?
銀行や郵便局の窓口で両替してもらうのが確実です。両替機では新札が出てこないこともあるので注意しましょう。結婚式の直前は混み合うこともあるので、早めに準備しておくのがおすすめです。
いよいよ本題!ご祝儀袋に入れるお札の向きとスマートな包み方
ここからが、ご祝儀をスマートに渡すための肝心なポイントです。お札の向き、重ね方、そして中袋への入れ方まで、順を追って解説します。
1. お札の向き:お札の顔は裏向きで!
これが最も重要なポイントです。ご祝儀袋にお札を入れる際は、お札の顔(肖像画)がご祝儀袋の裏側に来るように、そして下向きになるように入れましょう。
具体的には、中袋の表側から見たときに、お札の肖像画が裏側(下向き)に来るように入れます。これは、「顔を伏せる」=「謙虚な気持ちを表す」という意味が込められていると言われています。
2. お札の重ね方:複数枚は「下向き」で統一!
複数枚のお札を入れる場合も、すべて同じ向き、同じ方向で揃えましょう。こちらも同様に、肖像画が裏向きで、下向きになるように重ねます。
3. 中袋への入れ方:封筒の開け口から!
中袋がある場合は、その中袋にお札を入れます。中袋の表側に金額、裏側に住所氏名を書くのが一般的です。
お札を中袋に入れたら、中袋の開け口(封をする部分)が下になるように、ご祝儀袋に入れます。これは、お金がこぼれ落ちないようにするためと、ご祝儀袋を開けたときにスムーズにお金を取り出せるようにするため、と言われています。
ここがポイント!動画で確認しよう!(※具体的な動画の挿入はできませんが、読者にはそのイメージを伝えます)
文字だけではイメージしにくい部分もありますよね。実際のお札の向きや中袋への入れ方は、以下の手順でご自身でも確認してみてください。
新札を数枚用意する。
中袋を用意する。(なければ白い封筒でも代用可)
お札の肖像画が中袋の裏側に来るように入れる。
お札が下向きになるように入れる。
中袋の封をする部分が下になるように、ご祝儀袋に入れる。
中袋がない場合:半紙や懐紙で包む
最近では少なくなりましたが、ご祝儀袋によっては中袋がないタイプもあります。その場合は、半紙や懐紙を使ってお金を包むのがマナーです。
半紙(または懐紙)を広げ、中央に新札を置きます。この際も、肖像画が裏向きで下になるようにします。
半紙の左、右、下、上の順で折りたたんで包みます。
包んだら、ご祝儀袋に入れます。
ご祝儀の表書きと氏名の書き方
ご祝儀袋の表書きと氏名も、大切なマナーの一つです。
1. 表書き:用途に合わせた書き方
結婚祝いの場合:
「御結婚御祝(ごけっこんおいわい)」
「御祝(おいわい)」
「寿(ことぶき)」
「御歓(およろこび)」
などが一般的です。4文字は「死文字」を連想させるとして避ける傾向があります。
夫婦連名の場合: 夫の名前を中央に書き、その左側に妻の名前を書きます。
家族一同の場合: 代表者の名前を中央に書き、その左に「外一同」と書きます。または、別紙に家族全員の名前を書いて中に入れることもあります。
会社関係の場合: 会社名、役職、氏名の順で書きます。
2. 氏名:中央よりやや下に!
表書きのすぐ下に、ご自身の氏名をフルネームで書きます。水引の結び目の真下あたり、少し小さめに書くのが一般的です。
3. 筆記用具は濃い墨で!
筆や筆ペン、または黒いフェルトペンで書くのがマナーです。薄墨は弔事に使われるため、結婚祝いには不適切です。
金額の書き方:旧字体(大字)で丁寧に!
中袋に金額を書く際も、失礼のないように旧字体(大字)で書くのがマナーです。
壱(いち)
弐(に)
参(さん)
伍(ご)
阡(せん)
萬(まん)
圓(えん)
例:3万円の場合 → 「金参萬圓也」
例:5万円の場合 → 「金伍萬圓也」
「也」をつけるのは、それ以上の位の数字がないことを示すためです。
ご祝儀の渡し方:当日スマートに渡すポイント
ご祝儀袋の準備が整ったら、あとは当日スマートに渡すだけです。
1. 袱紗(ふくさ)に包んで持参する
ご祝儀袋はそのままバッグに入れるのではなく、袱紗(ふくさ)に包んで持参するのがマナーです。袱紗は、ご祝儀袋を汚したり、折り目がついたりするのを防ぐだけでなく、「相手への敬意」を表します。
袱紗の色: お祝い事には、赤やエンジ、紫などの暖色系や、慶弔両用で使える紫を選ぶと良いでしょう。
包み方:
袱紗を広げ、菱形になるように置きます。
ご祝儀袋を中央よりやや右寄りに置きます。
右、下、上、左の順で折りたたんで包みます。左側を最後に折りたたむことで、開いたときにスムーズにご祝儀袋を取り出せます。
2. 受付での渡し方
受付でご祝儀を渡す際は、袱紗から取り出し、相手から見て表書きが正面になるように両手で差し出します。このとき、「本日はおめでとうございます」など、お祝いの言葉を添えましょう。
記帳を求められた場合は、丁寧に記帳し、スマートに次の案内を待ちます。
【ちょっと気になる!】ご祝儀に関するQ&A
Q1. ご祝儀はいくら包むのが一般的?
A1. 友人や同僚の場合、一般的には3万円が多いです。親族の場合は5万円~10万円、兄弟姉妹の場合は5万円~10万円以上など、関係性によって異なります。偶数は「割り切れる」として避けられることが多いですが、最近では「ペア」を意味する2万円(1万円札1枚と5千円札2枚など)も許容されつつあります。ただし、4万円と9万円は「死」や「苦」を連想させるため、絶対に避けましょう。
Q2. 結婚式に行けない場合、ご祝儀はどうすればいい?
A2. 結婚式に参列できない場合でも、ご祝儀は贈るのがマナーです。現金書留で送るか、後日、直接渡すのが良いでしょう。その際、ご祝儀の金額は、結婚式に出席する場合の3分の1から半額程度が目安とされています。お祝いのメッセージを添えることも忘れずに。
Q3. ご祝儀袋の再利用はNG?
A3. ご祝儀袋は基本的に再利用しません。水引などが崩れたり、汚れが付着したりしている場合は、特に避けるべきです。もらったご祝儀袋の金封だけを再利用する人もいますが、できれば新しいものを用意するようにしましょう。
Q4. 連名でご祝儀を渡すときの注意点は?
A4. 会社の上司や友人グループなど、複数人で連名でご祝儀を渡す場合は、全員の名前を明記するか、代表者の名前の横に「他一同」などと書き、別紙に全員の氏名を記載して中に入れるようにしましょう。金額も、一人当たりの金額が少なすぎないか確認が必要です。
まとめ:スマートなご祝儀で、祝福の気持ちを伝えよう!
ご祝儀袋に入れるお札の向きや包み方、渡し方には、相手への配慮と祝福の気持ちが込められています。一見細かいマナーに思えるかもしれませんが、これらを知っているかいないかで、あなたの印象も大きく変わってきます。
今回ご紹介したポイントを押さえて、あなたもスマートにご祝儀を準備し、大切な人の新しい門出を心からお祝いしましょう!