「セクハラ」って何の略? 言葉の正式名称と知っておきたいこと


街中やテレビ、ネットニュースなどで「セクハラ」という言葉を見聞きする機会は、とても多いですよね。もうすっかり私たちの日常に根付いた言葉と言えるかもしれません。

でも、この「セクハラ」って、そもそも何の略称かご存知ですか? 普段何気なく使っている言葉ですが、その背景を知ることで、セクシュアルハラスメントという問題への向き合い方も少し変わってくるかもしれません。

今回は、「セクハラ」という言葉の正式名称と、なぜ略して使われることが多いのか、そして略称を使う上でちょっと気にかけておきたいことについて、分かりやすくお話ししていきます。

ぜひ、言葉の由来を知ることで、セクハラ問題への理解を深めるきっかけにしてみてくださいね。

「セクハラ」は〇〇の略! 正式名称はこちら

さっそくですが、「セクハラ」が何の略か答えを発表しますね。

「セクハラ」は、**「セクシュアルハラスメント(sexual harassment)」**という言葉を略したものです。

「セクシュアル」は「性的な」、「ハラスメント」は「嫌がらせ」という意味。つまり、「セクシュアルハラスメント」とは、性的な嫌がらせ全般を指す言葉なんです。

職場での性的な言動による嫌がらせや、学校での性的な嫌がらせなど、様々な場面での性的な嫌がらせ行為が含まれます。

なぜ「セクシュアルハラスメント」は「セクハラ」と略されるの?

正式名称があるのに、なぜ多くの人が「セクハラ」と略して使うのでしょうか? その理由はいくつか考えられます。

  • 言いやすさ: 「セクシュアルハラスメント」はちょっと長くて言いにくいですよね。「セクハラ」ならたったの4文字。口に出しやすく、会話の中でスムーズに使えます。
  • 覚えやすさ: 短い言葉の方が、人の記憶に残りやすい傾向があります。多くの人が略称で覚えることで、言葉が社会に浸透しやすくなります。
  • 浸透度: メディアなどで繰り返し「セクハラ」という言葉が使われるうちに、一般の人々の間でも略称の方が定着していきました。

このように、言葉の言いやすさや覚えやすさ、そして社会への浸透といった理由から、「セクシュアルハラスメント」は「セクハラ」と略されて広く使われるようになったと考えられます。

セクハラの種類を簡単におさらい

ここで、以前の記事でも触れましたが、セクハラがどのような行為を指すのか、簡単におさらいしておきましょう。

セクシュアルハラスメントは、主に以下の2つのタイプに分けられることが多いです。

  1. 対価型セクシュアルハラスメント: 職場において、労働者の意に反する性的な言動に対し、労働者が拒否などを行ったことで、解雇、降格、減給などの不利益を受けるものです。 例:「言うことを聞かないと、昇進させないぞ」と迫るなど。
  2. 環境型セクシュアルハラスメント: 職場において、労働者の意に反する性的な言動により、働く上で見過ごせないほど不快な環境となり、能力の発揮に重大な悪影響が生じるなど、労働者が就業する上で看過できない支障が生じるものです。 例:職場に性的なポスターを貼る、わいせつな話を繰り返す、身体を執拗に触るなど。

これらの行為は、被害者の尊厳を傷つけ、安心して働ける環境を奪ってしまう深刻な問題です。

「セクハラ」と略して使う上で、ちょっと気にかけておきたいこと

「セクハラ」という略称は便利で広く使われていますが、使う上で少しだけ気にかけておきたい点があります。

それは、略称が持つ響きです。

「セクシュアルハラスメント」と聞くと、どこか専門的で、問題の深刻さを感じさせる響きがあります。一方、「セクハラ」と略すと、少し軽妙に聞こえてしまうことがあるかもしれません。

この「軽妙さ」が、セクシュアルハラスメントという問題の重大性を、無意識のうちに軽視させてしまう可能性があるのです。

もちろん、略称を使うこと自体が悪いわけではありません。日常会話で「セクハラ」と使うことで、気軽に話題にできる側面もあります。

しかし、例えば、

  • 会社の公式な文書や研修
  • セクシュアルハラスメントについて真剣に議論する場
  • 被害に遭った方の話を聞く時

このような場面では、正式名称である「セクシュアルハラスメント」や「性的な嫌がらせ」といった言葉を意識して使うことで、問題の深刻さを共有し、より真摯な姿勢を示すことができるのではないでしょうか。

略称を使う便利さと、正式名称が持つ重み。状況に応じて使い分ける意識を持つことが大切だと感じます。

セクハラ問題に真摯に向き合うために

「セクハラ」という言葉が略称であることを知って、その言葉が社会に浸透してきた背景や、使う上での注意点について考えてみました。

大切なのは、「セクハラ」という言葉が指し示す問題そのものに、真摯に向き合うことです。

性的な嫌がらせは、被害者の心身に深い傷を残し、働く権利や尊厳を奪う行為です。略称を使うかどうかに関わらず、その行為がどれだけ相手を傷つけるのか、どのような法律に触れる可能性があるのか(セクハラ罪という名の罪はないけれど、他の罪になる可能性があることは、ぜひ以前の記事も参考にしてみてくださいね)、そしてどうすれば防止できるのかを、私たちは常に考えていく必要があります。

もしあなたがセクハラに困っていたり、周囲で悩んでいる人がいたりしたら、一人で抱え込まずに信頼できる人や専門機関に相談してください。そして、誰もが安心して過ごせる社会を作るために、私たち一人ひとりが言葉の持つ意味を理解し、行動していくことが大切です。

まとめ:言葉の背景を知り、問題の本質を見つめよう

「セクハラ」は「セクシュアルハラスメント」の略称であり、「性的な嫌がらせ」を意味します。略称が広く使われるのは、その言いやすさや覚えやすさからですが、略称の響きによって問題の重大性が軽視されないよう、状況に応じた言葉遣いを意識することも大切です。

略称を知るだけでなく、その言葉が指し示すセクシュアルハラスメントという問題に真摯に向き合い、誰もが安心して過ごせる社会を目指していくことが、私たちに求められています。

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